フィットネス業界が2024に取り組むべき対策と業界の動向

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フィットネス施設を運営されている皆様昨年の売上はいかがでしたでしょうか?

2023年のレジャー白書から数値を見てみると売上は回復傾向になっております。
その中でも特徴として挙げられるものとして、目的別マイクロジムが増えたことが挙げられます。
最近ではピラティスの検索ボリューム数が非常に伸びていることに象徴されるように、消費者ニーズが細分化され、フィットネス施設もニーズ別に別れたマイクロ施設が急増しています。(ヨガ、ピラティススタジオ、24時間型ジム、暗闇フィットネス、コンディショニングジム、パーソナルトレーニングジム…etc)

また、フィットネス大手企業が超多店舗展開しており、フィットネスに他の業態を付加しているジムも増加しています。その筆頭として、RIZAP社の新ブランド・チョコザップが挙げられるでしょう。もはや既存のトレーニングジムという概念を覆すような施策をされています。様々なマーケットを付加していることを見ると、それだけトレーニングジム単独の集客が厳しくなっている状況を表してとも取れるかと思います。

その他、フィットネス業界では、DX化が加速しており、店舗向け会員管理・予約・決済システムの「hacomono」がシェアを伸ばすなど、DX化に関連した投資の話題がいくつかあがり、各社の生産性向上への取り組みが進んでいます。

他にも通っていただいている会員様が事前に混雑状況を確認することができ、事前に混雑状況や空き状況が確認できるため、待ち時間などのロスをゼロにすることが出来るシステムやユーザーの動きを内蔵カメラによって分析し、リアルタイムでフィードバックを行うことが可能なシステムがあり、フィットネス施設のDX化は加速しています。

■2024年の時流予測


2024年のフィットネス業界は二極化の推進とプライシングの適正化が取り上げられることが多くなるのではないでしょうか。

・二極化の推進

業界が成熟していることで、二極化が推進されていくと予想されています。
簡単に言うと、すごく稼げている企業と赤字続きで厳しい企業とで明確に別れると思います。特にその際に別れるポイントとしては、オンライン集客が出来るか否かでしょう。
自社のPL構造を見直し、勝負するタイミングでは販促費用を最大化していく必要があります。経営というものは原則投資した分リターンが返ってくるものですので、しっかりと販促費をかけていくことは必ず必要になります。そこの見極めが出来ている企業・そうではない企業ということで別れてくるかと思います。

・プライシングの適正化

日本の現状の経済状況を見ると、物価が上がり、所得は上がっていない状況になっています。今までのパーソナルトレーニング業界などは、2か月で高額の料金を設計しているところが多かった中で、見直しを図る企業が出てくるかと思います。
お客様に求められる価格且つ利益の出る商品を構築する必要がある。フロントの集客商品ですね。現在ある商品やビジネスモデルの再構築を実施し、会員種別を個別最適化へシフトさせることで、粗利率を落とさずに、主力の客層は大衆向けに設定していく必要が出てくるのが2024年になりそうです。

■2024年に実施していただきたいこと


・マーケットサイズの付加

売上=MS(マーケットサイズ)×商圏人口×シェア率
自社の売上を出そうと思うとこのように計算式を立てることができます。
その際に、変数として扱えるのはおおよそ「MS」「シェア率」の2つになるかと思います。シェア率増加は集客数を増やして売上を上げる考え方です。一方で違う商品を入れることで、マーケットサイズを増やし、売上を向上させることも考えていかねばなりません。

・自社の強みの再把握

業界と業態が成熟化するため、改めてターゲティングの見直しが必要になります。
何を他社よりも長所伸展させるのか?今まで以上に「差別化」が必要になってくることは避けられない事実かと思います。(運営者目線ではなく、消費者目戦での差別化要素が重要)

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