人材不足・集客コストはもう悩まない!フィットネス業界のDX化ガイド
こんにちは。船井総研の西村です。
日本のフィットネス業界では、人口減少や物価上昇の影響がある一方、コロナ明けから利用者が増加傾向にあります。
しかし、現場では「人材不足」や「集客コスト」の増加が大きな課題となっています。
この課題を解決するための手段として、今、注目されているのが「DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。
今回は、フィットネス施設が明日から実践できるDX活用の施策を、成果を上げた事例とともにご紹介いたします。
目次
1.DXで人材不足を解消し、運営を効率化する方法
人手が不足する中で業務の効率化を図ることは、どの施設にとっても重要です。DXを使って業務を自動化することで、少人数でも円滑な運営を実現できます。
『チャットボットの導入』
ある施設では24時間対応のチャットボットを公式サイトに導入することで、問い合わせ対応の手間を大幅に減らし、無料体験申し込みのコンバージョン率(CV率)を0.5%向上させました。これにより、顧客対応がスムーズになり、スタッフの負担も軽減されました。
『LINEでの自動メッセージ配信』
LINEのシナリオ設定を活用すると、体験申し込みやイベント告知を自動で行うことができ、効果的なリマインド配信が可能です。これによりスタッフの業務が減りつつ、体験申し込み数が増加した事例もあり、効率的な集客につながっています。
2.集客コストを抑え、効率的に顧客を増やすDX施策
ターゲットに合わせたデータ活用型の集客は、集客コストの削減に直結します。ここでは、実績が出ている2つの集客施策をご紹介します。
『LINEのポップアップバナー表示』
公式サイト訪問時に、LINE友達追加を促すポップアップバナーを表示する施策では、3ヶ月で1,000人のLINE友達を獲得した事例があります。LINEを通じた情報発信でリピート率が向上し、長期的な顧客接点の確保に成功しています。
『カウントダウンメッセージの活用』
キャンペーン終了日が近づくとLINEでカウントダウンメッセージを配信することで、緊張感を持たせ、会員獲得の促進につながります。締切直前の12日間で86名の入会を達成した事例もあり、期間限定の施策として効果的です。
3.既存会員の満足度を上げ、リピート率を向上させるCRM活用
既存会員のリピート率向上も経営の安定に欠かせません。CRM(顧客管理システム)を使って会員データを管理し、ターゲット別に配信することで、会員の満足度が向上します。
『セグメント別メッセージ配信』
顧客を年齢や興味別に分けてメッセージを配信すると、リピート利用が増加します。例えば、未入会者には無料体験の案内、既存会員には特別キャンペーンを通知することで、反響率が1.5倍に向上する結果が出ています。
『BIツールによるデータ一元管理』
BIツールを導入することで、広告効果や会員の反応をリアルタイムで分析し、最適な施策をすぐに導入できます。これにより、CPA(顧客獲得単価)が削減され、費用対効果の高い集客施策が実現できます。
4.オフライン施策にDXを取り入れて集客効果を最大化
オフラインの集客施策も、DXと連携することでさらに高い効果が得られます。
『実績を掲載したチラシ配布』
会員の成功事例を掲載したチラシは、体験申し込み数を2倍に増やす効果があり、成果の可視化で興味を持ってもらいやすい施策です。
『地方誌とLINE連携で地域密着の集客』
地域の無料誌に掲載し、LINE友達追加を促すことで、地域住民との接点が増えます。実際に49名の無料会員登録があった事例があり、地方施設の集客にも活用されています。
5.AIによるSEO対策でオンライン集客を強化
DX活用として、検索エンジン対策(SEO)を強化するためにAIでブログやコラムの執筆を自動化する手法があります。
『ChatGPTでブログを効率的に作成』
通常2時間かかるブログ記事をChatGPTで自動作成し、SEO効果が向上した事例では、検索順位が30位から11位に上昇しました。集客強化にもつながるこの手法は、オンライン集客を加速させます。
まとめ – DXでフィットネス施設の経営力を強化する
デジタル化を進めることで、施設運営の効率化と集客効果の向上が期待できます。競争が激化する中、時流に合ったデジタル施策を取り入れることで、他施設との差別化が図れます。ぜひこの機会に、DXを活用した施策でフィットネス施設の成長を加速させましょう。